2003年06月18日
川俣晶の縁側ソフトウェアりすと亭開発日誌 total 1950 count

Beta-020 非公開リリース

Written By: 川俣 晶連絡先

 りすと亭テストサーバで、Beta-020をテスト稼働開始しました。

 既に明らかにしていますが、ここしばらく、いったいりすと亭に関して何をしていたのかというと、メッセージスレッド機能を作り込んでいました。

 その機能の一部が見えるようになってきたので、テスト的に稼働させ始めることにしました。

 たとえば、以下のURLの「最近更新されたスレッド」で見ることができます。

https://erika.piedey.co.jp:8088/1ml_main.html?MLID=testml4

 このあたりに、これが完全ではないことについて書いておきました。

https://erika.piedey.co.jp:8088/log.html?MLID=testml4&TID=1248&F=0&L=10&R=1

 完全ではないから、まだ非公開ということです。

 それはさておき、メッセージスレッドの機能は本当に作るのが大変でした。ただ単にメッセージスレッドを扱うプログラムを書くだけなら簡単。しかし、実用上必要な様々な条件を付けていくと大変です。

 以下に、実現しなければならない条件を、メモから一部抜粋します。

・スレッドの一覧を管理しなければならない

・スレッドに含まれるメッセージ一覧を管理しなければならない

・メモリを浪費してはならない

・時間を食ってはならない

・最近更新があったスレッド一覧を取得できねばならない

・スレッドに含まれる最近のメッセージを取得できねばならない

・スレッドはoutbox削除に対応して再構成されねばならない

・スレッドは、1次元リストとして管理されるべき

・スレッド情報は、最新メッセージがoutbox削除されるまで維持されるべき

・スレッドは編集可能でなければならない

・編集可能とはメッセージの参照情報を後から書き換え可能であるということ

・編集は迅速に終了しなければならない。全ログ再作成で対処は不可

(以下略)

 これに耐えうるデータ構造を考えるだけでも一苦労でした。更に、それを実現するのも大変でした。複雑に絡み合ったデータを、整合性を壊さないで更新しなければなりません。

 とはいえ、これで完全に終わりというわけではなく、まだまだやることは山ほどあります。ですが、峠は越えた、という感じがしました。誰から見ても、目の前で動いてくれれば、精神的には充足感があります。ソースが単体テストをパスするだけでは、十分ではありませんね。